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・そもそも「ライトノベル」ってどういう意味?
・ラノベ初心者におススメの作品を教えて欲しい!
「そもそもライトノベルって何?」「普通の小説と何が違うの?」
こんな疑問を抱いたことのある方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
特にライトノベルを読んだことがない方にとっては、当然の疑問ですよね。
しかしこの疑問をラノベ読者にたずねたとしても、明確な答えが返ってくるとは限りません。
実は「ライトノベル」と「一般小説」の違いをよくわからずに読んでいる読者は非常に多いのです!
そんな今さら聞けない「ライトノベルの定義」について、今回は一般的に言われる定義に加え、私独自の見解もまとめてご説明します!
さらには「これからライトノベルを読みたい!」という方へのおすすめライトノベルも紹介しちゃいます!
目次
「ライトノベル」ってどういう意味なの?
©玄武書房辞書編集部
今さらなんだけど「ライトノベル」ってどういう意味なの?
本当に今さらだな! ……とは言っても、実はライトノベルに関してはあいまいな部分があるから、いくつか引用してみよう
ライトノベルは、日本で生まれた言葉で、娯楽小説のジャンルの1つ。英単語のlightとnovelを組み合わせた和製英語。略語としてはラノベ。
引用元:Weblio辞書
《(和)light+novel》10代から20代の読者を想定した、娯楽性の高い小説。会話文を多用するなどして、気軽に読める内容のものが多い。ラノベ。
引用元:goo国語辞書
英語のlight(軽い)とnovel(小説)を組み合わせた和製英語であるが、「軽い」という訳については異論もある。略してラノベともいう。
引用元:日本大百科全書(ニッポニカ)
light(軽い)とnovel(小説)を組み合わせた言葉って部分だけは共通してるね
色々な意見はあるが、ライトノベルという言葉自体は「気軽に読める若者向け小説」くらいの意味で考えると良いと思うな
なるほど!
ライトノベルという名称は1990年代初めに生まれたと言われているが、ライトノベル自体はそれ以前から存在していたんだ。その辺りの流れは別の記事に書いてあるから、そちらを読んでみて欲しい
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知ればもっと面白くなる!ライトノベル流行の変遷|2021年注目作品も!
「ライトノベル」の定義って何?
©暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/映画このすば製作委員会
ライトノベルの言葉の意味はいいとして、ライトノベルと一般小説って何が違うの?
…………(;’∀’)
……まさか、知らないとか
そそそ、そんな、わけけ、な、ないじゃあないか(裏声)
キョドりすぎ!
まぁ今のは冗談だけど、実際のところライトノベルって明確な基準はないんだよなぁ
……そうなの?
というわけで次の章ではライトノベルの定義における3大派閥と、俺が考えるライトノベルの定義について説明しよう!
ライトノベル論3大派閥から考える「ライトノベルの定義」
©谷川 流・いとうのいぢ/SOS団
「ライトノベルの定義」については様々な意見があるが、ここでは特に賛同の声が多い&比較的わかりやすいという部分で3つの意見を採用しているぞ!
①レーベル派
©伏見つかさ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/EMP
「ライトノベルのレーベルから出てるのはライトノベルじゃね?」という意見だな。有名レーベルとしては電撃文庫やファミ通文庫などがある
……もうこれが結論でいいんじゃない?
オイヤメロ。……正しいけど、今度は「どのレーベルの作品がライトノベルなのか?」問題があるんだよなぁ
どういうこと?
例えば講談社ラノベ文庫のようなライトノベルのために創刊されたレーベルもあれば、コバルト文庫のように後からライトノベルが含まれるようになったレーベルもあるんだ
そういうパターンもあるんだ!
とはいえ、有力な意見なのは間違いないけどな
②イラスト派
©伏見つかさ/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/EMP
「ライトノベルと言えばアニメっぽい表紙&挿絵があるやつだろ?」という意見だ。ライトノベルをよく知らなくても、こういうイメージを持ってる人は結構いるんじゃないかな
確かに本屋で見かけるのはそういうイメージかも!
しかし最近では若者の読者を増やすために、普通の小説でも人気の漫画家やイラストレーターを採用する例が増えているんだ
……そうなの?
例えば太宰治氏の「人間失格」(集英社)はデスノートの小幡健さんが表紙を書いているが……これはライトノベルじゃないよな?
これがライトノベルだったら小説は全部ライトノベルだよ!
逆に「図書館戦争」のように挿絵の全くない作品もあるし、これも分類としては完全とは言えないな
③キャラクター派
©川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
「ライトノベルはキャラクター重視で作られている!」という意見だな。確かにライトノベルはキャラの設定や性格などの作り込みがスゴイ!
なかなか現実にはあり得ないキャラが多いよね
あとは表現や描写よりもキャラ同士の会話が中心というのも特徴だな
うーん……でもこれって判断が難しくない?
この条件でライトノベルと言い切れるかというと難しいだろうな。個人の判断で分類が大きく変わってしまうと思う
ぶんごが考える「ライトノベルの定義」
©竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」製作委員会
……って、結局ライトノベルの定義がわからなかったけど!?
ハッキリ言ってしまうと、結局は総合的に判断するしかないってことになる
めっちゃ曖昧なところに落ち着くんだね……
明確な基準はないのだが「俺が考えるライトノベルの定義」というのはある
わかりやすいのでお願い!
ズバリ、読んで「小説だけど、内容がアニメ(漫画)っぽい」と思ったらラノベだ!
雑! 本当にそれでいいの!?
一応、俺なりの定義をまとめたのがコレだな
②キャラの会話や動きが中心である(文章に会話や動きが多い)
③世界観がアニメや漫画に近い(フィクション感がより強い)
さっきのは一言にまとめすぎでしょ……
あくまで個人の考えだが、頭の中で想像した時に実写ではなくアニメになるのがラノベって感じかな
完全に玄人の意見だ!
とりあえず読んでみて「リアリティなさすぎw」と思うかどうかは大きいかなぁ
へぇ~そんな感じなんだ
今はほとんどの作品がラノベ専門レーベルで発売してるから、基本的にはレーベルで判断してOKだ。今回の定義はあくまで個人的に考える一般小説との内容の違いと思ってくれ
なるほど!
ラノベ入門編!初めてにおすすめの7作!
©渡航/小学館/やはりこの製作委員会はまちがっている。
ここまでライトノベルの意味や定義について話してきたが、ここからは「入門編におススメのライトノベル作品」を紹介するぞ!
読みやすくて面白い作品がいいね!
①この素晴らしい世界に祝福を!
あらすじ
ゲームを愛する引き籠もり少年・佐藤和真の人生は、あっけなく幕を閉じた…はずだったが、目を覚ますと目の前に女神と名乗る美少女が。
「異世界に行かない?一つだけ好きな物を持っていっていいわよ」
「じゃあ、あんたで」
ここから異世界に転生したカズマの大冒険が始まる…と思いきや、衣食住を得るための労働が始まる!
平穏に暮らしたいカズマだが、女神が次々に問題を起こし、ついには魔王軍に目をつけられ!?
角川スニーカー文庫「この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま」
②キャラのクセが強すぎる!なのに何でこんなに魅力的!?
③ギャグもシリアスもイケちゃうとか最高かよ!
数多くある異世界作品の中でも、多くの人が「面白い!」と太鼓判を押す作品だな。クセは強いが魅力的なキャラばかりだぞ
まぁクセの強い人ならいつも話してるしね
…………ん?
②バカとテストと召喚獣
あらすじ
「こんな教室は嫌じゃああっ!!」アホの明久は叫んだ。ここ文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けされる。秀才が集まるAクラスはリクライニングシートに冷暖房完備だが、彼のいる最低Fクラスの備品はボロい卓袱台と腐った畳だけ。明久は密かに憧れる健気な少女・瑞希の為、組代表の雄二をたきつけ対クラス戦争を始める。それは学園が開発した試験召喚獣を使い、上位の教室を奪うという危険な賭けだった!?
KADOKAWA「バカとテストと召喚獣」
②電車で読むな!大爆笑不可避の怒涛のギャグ展開!(体験談)
③ガチで導入してほしい!テストの点数で強さが決まる「召喚獣」!
今まで読んだ中でトップクラスに爆笑したラノベだ。電車などの公共の場では絶っっ対に読むなよ!
何があったの!?
③ソードアート・オンライン
あらすじ
クリアするまで脱出不可能、ゲームオーバーは本当の“死”を意味する──。謎の次世代MMO『ソードアート・オンライン(SAO)』の“真実”を知らずログインした約一万人のユーザーと共に、その過酷なデスバトルは幕を開けた。 SAOに参加した一人である主人公・キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れる。そして、ゲームの舞台となる巨大浮遊城『アインクラッド』で、パーティを組まないソロプレイヤーとして頭角をあらわしていった。 クリア条件である最上階層到達を目指し、熾烈な冒険(クエスト)を単独で続けるキリトだったが、レイピアの名手・女流剣士アスナの強引な誘いによって彼女とコンビを組むことになってしまう。その出会いは、キリトに運命とも呼べる契機をもたらし……。果たして、キリトはこのゲームから抜け出すことができるのか。 第15回電撃小説大賞<大賞>受賞作『アクセル・ワールド』の著者・川原礫!
電撃文庫「ソードアート・オンライン1アインクラッド」
②ラノベ界が認めた「最強にカッケー主人公」!
③激熱バトル!友情も恋愛も何もかも熱い!
今では当たり前となったVRMMO(仮想現実ゲーム)系のパイオニア的作品! ゲーム内で死ぬと本当に死んでしまうという展開が衝撃だったな
ゲームめっちゃ怖い……
④涼宮ハルヒの憂鬱
あらすじ
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし……と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた――。第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作、ビミョーに非日常系学園ストーリー!
KADOKAWA「涼宮ハルヒの憂鬱」
②アレアレ……?普通の人間がいなさ過ぎて草生えるw
③どんだけ~!原作もアニメも曲も神作だらけ!
ライトノベル人気の火付け役の一つと言って良い作品だな。アニメ人気もいまだに高いぞ
友達がカラオケで「God knows…」歌ってたよ!
⑤ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
あらすじ
これは、少年が歩み、女神が記す、
── 【眷族の物語】──迷宮都市オラリオ──『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。
未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。
人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。
「よし、ベル君、付いてくるんだ! 【ファミリア】入団の儀式をやるぞ!」
「はいっ! 僕は強くなります!」
どの【ファミリア】にも門前払いだった冒険者志望の少年と、構成員ゼロの神様が果たした運命の出会い。大森藤ノ×ヤスダスズヒトのコンビが贈る、GA文庫大賞初の《大賞》受賞作、ここに開幕!!
SBクリエイティブ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」
②ネット小説が生んだ!これが2010~2020年の新王道作品!
③ダンジョンはレベルと好感度を上げる場所です(ドヤッ)
ゲームのような世界観を取り入れた新世代のファンタジーでありながら、古き良き王道も押さえてる作品だ!
やっぱり初心者は王道作品が読みやすいよね
⑥やはり俺の青春ラブコメはまちがっている
あらすじ
青春は残酷だ!?ひねくれ男の妄言ラブコメ
――青春は嘘で欺瞞だ。リア充爆発しろ!
ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学園一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」だった――。
さえない僕がひょんなことから美少女と出会ったはずなのに、どうしてもラブコメにならない残念どころか間違いだらけの青春模様が繰り広げられる。
俺の青春、どうしてこうなった?
小学館「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」
②「美少女との出会い=ラブコメ」?そんなに甘くない!(やはり残念)
③キャラの残念さに共感して胸が痛い!(とにかく残念)
爽やかな青春もあれば、思春期のひねくれた感じもまた青春だと思わせてくれる。そんな感じの残念な作品だ
……え、いい話かと思ったら残念なの!?
⑦冴えない彼女の育てかた
あらすじ
桜舞い散る通学路で運命の出会いをした……ハズの俺。だが、相手はキャラが全く立っていないクラスメートだった!?
「ならば、俺がお前をメインヒロインにしてやる!」
丸戸史明のヒロイン育成ラブコメ、開幕!
ファンタジア文庫「冴えない彼女の育てかた」
②ヒロインがどんどん可愛くなるので生きるのが辛い!
③ヒロインたちを選べなさ過ぎてハゲそう(無駄な悩み)
ヒロインたちが巻を重ねるごとにどんどん可愛くなっていくから、推しを絞れなくてハゲそう……
ものすごくどうでもいい悩みだね
<おまけ>ぱっと見ライトノベルとはわからない3作!
©桜庭一樹・武田日向・角川書店/GOSICK製作委員会
うーん……
ん? まだ何か気になることが?
初心者にはこの美少女イラストの表紙をレジに持っていくのは、ちょっとハードルが高いというか……
そういう意見もあるか……なら表紙ではライトノベルかどうかわからない作品も紹介しよう!
そんなのがあるの!?
まずはライトノベルを読んで、その良さに触れるところから始めよう!
①図書館戦争
あらすじ
2019年。公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる『メディア良化法』の成立から30年。日本はメディア良化委員会と図書隊が抗争を繰り広げていた。笠原郁は、図書特殊部隊に配属されるが……。
KADOKAWA「図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)」
アニメ化だけでなく実写映画にもなった有川浩さんの代表作の一つだ。本を守る図書隊の設定が斬新で面白いぞ!
えーと……これはライトノベルなのかな?
作者自身が「大人向けライトノベル」と言ってるからライトノベルだ!
あ、そうなんだ……
②GOSICK-ゴシック-
あらすじ
20世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。東洋の島国から留学してきた久城一弥と、超頭脳の美少女ヴィクトリカのコンビが不思議な事件に挑む――キュートでダークなミステリ・シリーズ!!
KADOKAWA「GOSICK ―ゴシック―」
桜庭一樹さんのミステリー作品だ。角川ビーンズ文庫版ではイラストがあるが、角川文庫版では表紙イラストが影絵になっているぞ
確かに、ぱっと見は普通のミステリー小説っぽいね!
③<戯言>シリーズ
あらすじ
自分ではない他人を愛するというのは一種の才能だ。他のあらゆる才能と同様、なければそれまでの話だし、たとえあっても使わなければ話にならない。嘘や偽り、そういった言葉の示す意味が皆目見当つかないほどの誠実な正直者、つまりこのぼくは、4月、友人玖渚友に付き添う形で、財閥令嬢が住まう絶海の孤島を訪れた。けれど、あろうことかその島に招かれていたのは、ぼくなど足下どころか靴の裏にさえ及ばないほど、それぞれの専門分野に突出した天才ばかりで、ぼくはそして、やがて起きた殺人事件を通じ、才能なる概念の重量を思い知ることになる。まあ、これも言ってみただけの戯言なんだけれど――第23回メフィスト賞受賞作
講談社BOOK倶楽部「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」
表紙はイラストだがアートっぽい感じだな。初めて本屋でこの作品を見たときは、ライトノベルとは全く気づかなかった……
むしろ映えだね!
まとめ
「ライトノベル」と「一般小説」の違いって何?と聞かれれば、明確な答えはありません。
なぜかというと、次は「そもそも一般小説って何?」という疑問に行きつき、結局は堂々巡りになるからです。
もしもライトノベル以外を一般小説と定義したとしても、その中にも大きな隔たりがあります。
一般小説の中にも純文学や推理小説、ケータイ小説などがあって、これらを一緒くたにしてよいものか悩みますよね。
今回の「ライトノベルの定義」に対する私の見解に「コイツ適当じゃん!」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、私はそれでいいのだと思っています。
結局「面白い」からライトノベルを読むのであって、面白い作品でもライトノベルは読んで一般小説は読まないと分けるものではないからです。
大雑把に言ってしまえば
純文学→尊敬語
一般小説→丁寧語
ライトノベル→タメ語
くらいの感覚で読めば良いと思います。
むしろ私としては、この記事を読んで「ライトノベルの定義を考える」というよりも、「ライトノベルに興味を持ってもらう」入り口になれば嬉しいです。
気軽に楽しめる娯楽として、ぜひ一度手に取ってみてください!
Enjoy “MUDA” Life!