感情揺さぶる世界、それがライトノベルだ!
筆者は2021年8月現在、2000冊以上のライトノベル(紙・電子書籍含め)を所持しています。
これがどれくらいの量かと申しますと、参考までに手元にあった「中二病でも恋がしたい」の第1巻(著・虎虎、KAステマ文庫)を利用します。
この本が一冊330ページ、厚みが約1.5cmという実に普通の文庫本サイズという見た目なので、これを2000倍すると30m。
これは熊本城の天守閣と大体同じくらいの高さになります。
加藤清正公もびっくりですね!
これを仮に一冊あたり3時間で読んだとすれば、費やした時間は6000時間以上!
一説によると東大合格に必要な勉強時間が3000時間と言われていますから、これはもう受験生の2倍は頑張ったということですね(絶対違う)
これだけの作品をなぜ読み続けられたか?結論から言えば、それは単純に「面白いから」に他なりません!
漫画やアニメとは違う「ライトノベルならではの面白さ」、今回はそんな「ライトノベルの魅力」について全力で解説します!
目次
サクッと感動!ライトノベルの5つの魅力
©暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/映画このすば製作委員会

ねーねー、今さらなこと聞いていいです?

何かね、助手くん?

何でライトノベルを読むんですか?

本当に今さらだな!?

だってマンガとかアニメとか色々あるのに、なんでライトノベルを選ぶのかな?って

なるほど……わかった!ならば今回は、なぜ俺があえてライトノベルを選ぶのか教えよう!

おお~~!

まぁ基本ヲタだからマンガもアニメも普通に見てるけどね

オイ
ラノベの魅力① 軽く読めてしまう!
©香月美夜/TOブックス/本好きの下克上製作委員会
・空いた時間にサクッと読める!
・深読み不要!頭空っぽで読んでも楽しい!

普通に「小説」って聞くと、どういうイメージがある?

何か文字が多くて難しそうな感じ。あと小説読んでると頭よさそうに見える

何か微妙に偏ってるような……まぁ、何となく難しそうってイメージしてる人は多いな

ライトノベルは違うの?

ライトノベルは言ってみればマンガやアニメの世界観を小説にしたものだから読書が苦手な人にも読みやすいぞ!活字離れと言われる今だからこそ、若者には活字の入り口にしてもらいたいな!

中身が難しくなければ読んでも苦にならないかな?

サクッと読める作品として「進化の実」(著・美紅)がおススメだな!ノリとテンション重視だからあっという間に一冊読んでしまえるぞ!
ラノベの魅力② ジャンルが豊富すぎる!
©異世界かるてっと/KADOKAWA
・同じ作者なのにガラリと変わる作風を楽しめる!
・あえて興味のなかったジャンルに挑むのもオツな楽しみ方!

当店では王道ファンタジーから純愛物語まで、幅広いジャンルを取り扱っております

なぜ急に店員口調?

「学園のアイドルが俺に一目惚れする」でも「魔王を倒して世界中からモテモテ」でも何でもOKだ!

何か妄想が透けて見える気がする……

ライトノベルは読者の妄想を形にしたものだからいいんです!(断言)

言い切った!?

おススメは「Bグループの少年」(著・櫻井春輝)!実は武道の達人&学園のアイドルとラブコメという思春期の妄想を詰め込んだかのような作品だ!
ラノベの魅力③ 発想が自由すぎ!
©白米良/オーバーラップ/ありふれた製作委員会
・色んな作品を読むのが楽しみになる!
・人の妄想をのぞいているような新感覚!

絵でも映像でもないからこそ発想は無限大!作者の妄想力を形にしたものこそがライトノベルだ!

ぶんごさんの妄想力を発揮してみて!

……食パンくわえた美少女転校生と出会い頭にぶつかるとか?

古っ!というかパクリ!

(グサッ)ら、ラノベ作者は妄想力豊かだから大丈夫。例えば「スコップ無双」(著・つちせ八十八)という作品ではスコップからビームが出る

今なんて?

スコップからビームが出る

妄想力ヤバイ!
ラノベの魅力④ 文章だからこその自由を楽しめる!
©平坂読/小学館/妹さえいれば委員会
・読者の解釈で自分だけの物語を!
・主人公に自己投影しやすい!

ぶっちゃけ今までの話ってマンガとかアニメでも変わらなくないですか?

フフフ……そこに気づいてしまったか

あ、そういうのいらないんで

……ライトノベルの最大の魅力は「自己投影しやすい」ところだと思うんだよね

自己投影?

マンガやアニメ、ドラマも主人公の顔が見えちゃってるでしょ?その点ライトノベルは人物の顔が見えないし、内面や考えてることが書かれてるから自分と重ねやすい!

あ~イケメン俳優には共感できないよね(ジー)

こっち見んな。どうせ自己投影するなら、やりたい放題な主人公の「転生貴族の異世界冒険録」(著・夜州)がおススメだ!
ラノベの魅力⑤ 漫画やアニメと合わせて倍楽しめる!
©恵比須清司/KADOKAWA/いもいも製作委員会
・漫画やアニメでは、原作とはまた違った展開を楽しめる!
・漫画やアニメを見た後で原作を読み返すと、また新鮮な気持ちで読める!

原作ラノベとその漫画やアニメ、どちらも合わせて楽しめば倍率ドン!さらに倍!

何ですかそれ?

……年齢を重ねて一番つらいのはネタが通じなくなることかもしれない

本気で落ち込まないで

ゴホン!……漫画やアニメでは原作にないビジュアルや動き、声などを補完してくれるが、キャラの内面や心理描写などが削られたりカットされるシーンも多い

あ、戻ってきた

つまり原作と漫画&アニメは、お互いの足りない部分を補い合ってる関係ってことだな!

映像から原作に興味出る人も多そうだしね

「ありふれた職業で世界最強」(著・白米良)は個人的にはアニメから入ってほしい作品だな。アニメを見ておいた方が原作を読んでイメージしやすいぞ!
ラノベの魅力を感じろ!初心者向けライトノベル厳選3作
©西尾維新・VOFAN/講談社 ©大森藤ノ・ヤスダスズヒト/SBクリエイティブ ©谷川流・いとうのいぢ/KADOKAWA

ラノベに興味は出てきたけど、数があり過ぎてどれを読んだらいいかわかんない!

なるほど……よし!だったら、初心者でも超安心して読める3冊を紹介しよう!

どれくらい初心者向けなの?

ポケ〇ンで最初に選ぶ3匹くらい初心者向けだ!

ネタが危ない!
①涼宮ハルヒの憂鬱
©谷川流・いとうのいぢ/KADOKAWA
あらすじ
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし……と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた――。第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作、ビミョーに非日常系学園ストーリー!
Amazon「涼宮ハルヒの憂鬱」商品ページ

間違いなくラノベの知名度を爆発的に上げた作品の一つだな。原作もアニメも面白すぎる!

友達がカラオケで「God knows...」歌ってたよ
②ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
©大森藤ノ・ヤスダ スズヒト/SBクリエイティブ
あらすじ
迷宮都市オラリオ──『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。
未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。
人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。
「よし、ベル君、付いてくるんだ! 【ファミリア】入団の儀式をやるぞ! 」
「はいっ! 僕は強くなります! 」
どの【ファミリア】にも門前払いだった冒険者志望の少年と、構成員ゼロの神様が果たした運命の出会い。
これは、少年が歩み、女神が記す、── 【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──
SBクリエイティブ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」

初心者におススメしやすいラノベと言えば王道ファンタジー!比較的新しく、人気の高い王道作品と言えばコレだ!

確かに王道系なら入り口としてはいいよね!
③<物語>シリーズ
©西尾維新・VOFAN/講談社
あらすじ
阿良々木暦を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ヶ原ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった――!?
台湾から現れた新人イラストレーター、“光の魔術師”ことVOFANと新たにコンビを組み、あの西尾維新が満を持して放つ、これぞ現代の怪異!
青春に、おかしなことはつきものだ!
講談社BOOK倶楽部「化物語(上)」

ギャグもシリアスも抜群に面白くて、ライトノベルとしてのクオリティはトップクラス!「作者の頭の中どうなってんの?」と思うくらい発想力がスゴイ!

めっちゃべた褒めじゃん!
筆者がライトノベルでストレスを乗り切った体験談
「なんでこの人はこんなにライトノベル推しなの!?」
正直そう思う方もいらっしゃると思います。
もちろん「好きだから」というのが根本的な理由ですが、ここまで熱量をもっておススメするのは私の過去の経験があるからです。
以前勤めていた会社でのお話なのですが、まぁ色々とパワーなハラスメント的なものとかありまして……すっかり眠れない日々を過ごしていました。
眠ろうと思ってベッドに入っても、「今日また色々言われたな~」とか「明日も会社行くの嫌だな~」とかこういったことが頭から離れずに全く寝付けないんですよね。
やっと眠れたとしても日が昇りだすような時間だったりで、こんな日々を繰り返すうちに完全に心身ともにボロボロ状態でした。
そんなときに立ち寄った書店で、ちょっとした気まぐれで買ったのがライトノベルでした。
しばらく趣味とか楽しむ余裕がなかったんですけど……数年ぶりに買ったライトノベルを寝る前に読んだら、自分でもびっくりするくらい爆笑したんです。
嫌な事とか考えることもなく、ただ純粋に本を読むことを楽しめたっていうことがすごく衝撃的でした。
その日から少しずつ睡眠時間が増えていって、ある程度心の余裕ができたときに会社を辞めさせてもらいました。
現在は明らかなストレス社会であって、全く同じとは言わなくても同様の経験、共感を持つ方も多いのではないでしょうか。
私の経験談やおススメの情報が、多くの方にとってちょっとした参考程度でも良いのでお役に立てれば嬉しく思います!
まとめ
今回は、筆者の体験も含めてライトノベルの魅力を語らせてもらいました。
筆者の体験が参考になるのはごく一部の方だけかもしれませんが、少数でもこの体験談から何か感じてもらえたなら書いた甲斐があるというものです。
もちろん「お前の体験談なんかどうでもいいけど、ラノベってちょっと面白そうじゃね?」という方も大歓迎です(笑)
筆者の体験から一つ言えるとするなら、心に余裕のない人は「何かを楽しむ」こともままなりません。
人生に必要のないものを楽しむことこそ、人生を豊かにするものだと筆者は確信しています!
Enjoy "MUDA" Life!