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・やっぱ異世界と言ったらチートだろ!
・ハーレムは漢のロマンです!
・ブラック労働させる上司なんて滅べばいいと思うよ
強すぎる主人公が特に苦戦することもなく敵を蹴散らしまくって、あげくに美少女たちからモッテモテやぞ!
ハラハラドキドキの代わりに爽快感や万能感を楽しめる、いわゆる「俺TUEEE系」と呼ばれるジャンルですね。
こういったジャンルは、読者がチートな主人公に自己投影してサクセスストーリーを楽しむのが醍醐味だと思います。
しかし一方で、主人公そんなに強くないけど、周りがやたらとチートキャラばかりという作品もあります。
今回レビューするのは、そのうちの一つ「異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました」です。
強いのは主人公……ではなく嫁!
俺TUEEEならぬ嫁TUEEEな作品です。
目次
「異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました」評価
©千月さかき・東西/KADOKAWA
夫婦って夫が尻に敷かれてるくらいの方が上手くいくと思うんだよ
うーん、どうなんだろ?
うちの両親もそうだし、他の知り合いも奥さんの方が強いところは割と家庭円満だぞ
……ぶんごさんは尻に敷かれたいの?
尻に敷かれたいというか、尻に敷かれる未来しか見えない!
さいですか……
ぶんごの評価
総合評価 | B |
強引な部分やわざとらしい表現が多い作品ですが、それもこの作品の個性になっています。細かいことを気にせずに楽しめれば、かなり面白い作品だと思います | |
ストーリー・設定 | ★★★★★(3/5) |
主人公のスキルや、ブラック労働に絡めたストーリーは非常にうまく作られていたと思います。しかし、強引すぎる展開もかなり多いので差し引きで☆3 | |
キャラクターの魅力度 | ★★★★★(3/5) |
ファンタジー世界の敵なのに、妙に日本のブラック社員っぽい所が面白い。ただ、セリフなどがわざとらしすぎるのが残念。もう少しファンタジー世界に寄せても良かったと思います | |
イラスト | ★★★★★(4/5) |
東西さんのイラストなので間違いなし。ヒロインが皆魅力的に描かれていて良かったです! | |
文章 | ★★★★★(3/5) |
ストーリーの部分でも触れた通り、強引すぎて言い回しなどが奇妙になっている部分も多いです。そのわざとらしさも含めて楽しむことが出来ればクセになるかも? | |
嫁の魅力度 | ★★★★★(4/5) |
嫁たちがそれぞれ個性が違ってとても可愛いです。レティシアも嫁に入ってたら満点だったのにな~(超個人的な意見) | |
ハラハラドキドキ | ★★★★★(1/5) |
主人公の作戦とスキルのごり押しで毎回ほぼ無傷なので、ハラハラドキドキ一切なし。まぁ嫁TUEEEだから仕方ないか(結論) |
他の読者の評価
敵役がいわゆる意識高い系で、セリフ回しや行動基準が一々ツボにはまる
ゆるい主人公がゆるい目標のためにゆっくりと進もうとして、それが縁を繋いでいくのが魅力なお話です
今まで読んだ異世界召喚系のラノベには無かった『スキルを組み替える』能力が面白い
伏線も上手く張ってるし、ストーリー作りが上手い。ヒロインもありがちな感じだけどカワイイ
戦闘シーンなどがインフレ起こしすぎてて大味になりすぎるという事は無く、主人公が理屈っぽいため各奴隷達の特性を活かした搦め手等結構毎度のように戦術が変わるため面白い
設定が雑、っていうかいろんなラノベの設定を都合よく切り貼りした感じ
最初面白いなと感じたけど、次第にこじつけが目立つようになり、面倒なだけになってしまった
あらすじ
交通事故で意識を失ったナギは、目覚めた異世界で勇者になれと迫られてしまう。
だが、勇者の待遇は超絶ブラック……。異世界でも仕事漬けなんて嫌なナギは王城を飛び出した!
王国の厚遇を捨てたナギに残されていたのは、自分や自分の“持ち物”のスキルを組み替えて、強化する力だけ。
身一つで街をさすらうさ中、子犬のような少女・セシル――何やら訳ありの血筋ゆえに奴隷に身を落としたらしい――と出逢ったことで、思いがけず異世界での2人旅がはじまって……。
カドカワBOOKS「異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました 概念交差のストラクチャー」
異世界に召喚されて勇者になれと言われたけど、断ったら城を追い出されました
勝手に召喚しておいて身勝手だなぁ
まぁ主人公もその辺りのうさん臭さを感じて断ったんだけどな
でも異世界でいきなり追い出されて生きていけるの?
とりあえず奴隷を購入したら何とかなったよ
…………んん!?
「異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました」3つの魅力!
©千月さかき・東西/KADOKAWA
②強くてカワイイ嫁(いっぱい)は好きですか?
③ここ異世界だよね?敵が完全にブラック社畜w
魅力① 超斬新!スキルを組み替えて作り変えるスキルストラクチャー!
©千月さかき・東西/KADOKAWA
主人公の能力「スキルストラクチャー」は、複数のスキルの概念を組み合わせて新しいスキルを作るという超斬新な能力!
……この説明じゃよくわかりませんよね?
例えば「部屋を掃除用具で綺麗に片付ける」スキルと「モンスターに強力なダメージを与える」スキルがあったとします。
この2つのスキルの「部屋」と「モンスター」を入れ替えます。
そうしたら、あら不思議「モンスターを掃除用具で綺麗に片付ける」と「部屋に強力なダメージを与える」という新しいスキルを創ることができます!
……「その能力は何の役に立つの?」とか思っちゃダメだよ。
本編では例のスキルが可愛くなるくらいもっと意味のわからないスキルがたくさん出てくるぞ!
これでもまだマシなんだ……
魅力② 強くてカワイイ嫁(いっぱい)は好きですか?
©千月さかき・東西/KADOKAWA
使い方次第でチートスキルを量産できる主人公の能力ですが、どうにもならない弱点があります。
その弱点とは、スキルを組み替えられるのは「自分、または所有奴隷のスキルのみ」ということ!
……よし、奴隷増やすか!
ウソです、単に訳あり美少女たちを助けたら、奴隷が増えたというだけです……。
奴隷ハーレムではあるけれど、「奴隷」と書いて「ヨメ」と読む関係だからダイジョーブ!
……だから、決してゴミを見るような目で見ないでください。
(ゴミを見るような目)
ちゃんと相思相愛だから! 決して「奴隷ハーレムひゃっほー!」とか思ってないから!
魅力③ ここ異世界だよね?敵が完全にブラック社畜w
©千月さかき・東西/KADOKAWA
この作品の大きな特徴として、やたらと日本のブラック社畜とカブるキャラが出てくるんですよね。
納期を守らないといけない(誘拐)とか、休みをもらえない(幽霊)とか……。
……え、これって異世界ファンタジーだよね?
何だろう、ブラック社畜エピソード聞くと心が痛いわー。
ブラック企業勤め経験のある方、決してこの作品を読まないでくださーい!
主人公の「僕は勇者と、PC電話サポートだけは絶対にやらないって決めてるんだ」は名言だと思う
PC電話サポートに一体何が!?
「異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました」を楽しめるのはココ!
©千月さかき・東西/KADOKAWA
ライトノベルを読む
ジャンル | 【奴隷】な【嫁】とのいちゃいちゃ冒険譚 |
作者 | 千月さかき |
イラスト | 東西 |
レーベル | カドカワBOOKS |
出版社 | KADOKAWA |
巻数 | 全12巻 |
コミック版を読む
漫画 | カタセミナミ |
原作 | 千月さかき |
レーベル | ドラゴンコミックスエイジ |
出版社 | KADOKAWA |
巻数 | ~12巻(2024年5月現在) |
「異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました」が気になった方におススメ!
©冬原パトラ・兎塚エイジ/ホビージャパン ©星崎崑・あるや/KADOKAWA ©Y.A・藤ちょこ/KADOKAWA
今回のおススメは「どんどん嫁が増えまくる」作品! うらやましいを通り越してむしろ恐ろしい……!
多分、尻に敷かれるなんてレベルじゃないよ……
①異世界はスマートフォンとともに。
あらすじ
神様の手違いで死んでしまった主人公は、異世界で第二の人生をスタートさせる。
彼にあるのは神様から底上げしてもらった身体と、異世界でも使用可能にしてもらったスマートフォン。
様々な人たちと出会い、大切な仲間を得ていく中で、いつしか主人公はこの世界の秘密を知る。古代文明の遺産を受け継ぎ、お気楽な世界の王たちと力を合わせながら、彼はのほほんと世界を巡っていく。
HJノベルス「異世界はスマートフォンとともに。」
嫁が9人、しかも半数以上がお姫様なハーレムだな
うわぁ……それは頭が上がらなさそう
②てのひら開拓村で異世界建国記
あらすじ
異世界に転生した少年・カイは生まれた時から邪神に呪われており、
村の掟によって魔物だらけの孤島に捨てられてしまう。
絶体絶命の状況に陥ったカイ……。助けが来ないこの島で生き延びることはできるのか!?
と思いきや、なぜか島に住んでいた少女・アビスと共に暮らすことに。
さらに邪神の祝福による『てのひら開拓村』というスキルを持っていて、
箱庭内の村で自由に物を生産できるようになったり、
貰った種から戦士(二頭身)や魔法少女(狐耳)が生えてきたりと、
気付けば楽々サバイバルに!
さらに島流しにあった少女や亡国の姫と女騎士を救ったりしてるうちに、
あれ、いつの間にか国まで作ることに!?
どこでも生産&交易能力で、異世界のんびり建国記!
MF文庫J「てのひら開拓村で異世界建国記~増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ~」
無人島に捨てられた主人公が、島で一から国を造っていくんだが……。嫁は増えていくというか、終盤で急に増えるというか
嫁って急に増えるものじゃないと思うんだけど
③八男って、それはないでしょう!
あらすじ
――ある日の朝、目を覚ますと……平凡な若手商社マンである一宮信吾(25)は、僻地に領地を持つ貧乏貴族の八男ヴェンデリン(5)という存在意義さえ怪しい子供に憑依していた。
信吾は、家門と領地継承もなく、内政無双の知識もないこの身と己に絶望するも、魔法の才能に恵まれたという一点を突破口に独立を目指す。
この物語は、そんな若造が魔法で金を稼ぎ自由に生きる(もちろん世界なんて救わない)、当面は脱ボッチのお話である。
それと、結局人の営みで発生する柵(しがらみ)からは逃れられない……という話でもある。
MFブックス「八男って、それはないでしょう!1」
貴族社会のしがらみや面倒くささがガッツリ描かれてる上に、政略結婚で嫁が増えまくる……!
甘酸っぱさゼロだなぁ……
まとめ
俺TUEEEならぬ嫁(達)TUEEEな「異世界でスキルを解体したらチートな嫁が増殖しました」のレビュー記事でした。
特に最近のライトノベルの傾向としては、主人公がチートな能力を持っていることが多いです。
しかし、今回の作品のように「言葉の組み合わせ方でチート能力になりうる」という発想は非常に斬新でした。
ともすれば強引すぎて白けてしまうような展開でも、あえてわざとらしいコミカルさを演出することでコメディの範囲に納められていたのが良かったです。
とはいえ、そういった強引な部分が賛否を呼ぶところもあると思います。
フィクション特有のわざとらしさを、作品の味として感じられるかどうかで評価が分かれるでしょう。
あくまで、気楽に楽しめる異世界ファンタジーを探している人は一度読んでみてはいかがでしょうか?
そこのアナタも可愛い嫁達との快適な異世界旅を楽しもうぜ!
Enjoy “MUDA” Life!