・文章力の高い作家の作品が読みたい!
・西尾維新さんのおススメの作品が知りたい!
ライトノベルの新作が発売されても、その作品を購入するかどうか非常に悩みますよね?
購入を決断する理由としては「単純に面白そうだった」「知人に勧められた」「表紙に一目ぼれ」etc、様々な理由があると思います。
その中でも「好きな作者の作品」というのは、購入意欲をそそられる大きな要因ではないでしょうか。
今回取り上げるのは、私の最も好きな作家の一人である「西尾維新」さん!
「天才」「鬼才」と名高い西尾さんのおススメ作品や魅力だけでなく、西尾維新作品が好きな人におススメの作家も紹介します!
目次
絶対読むべき!西尾作品おススメ7選
©西尾維新/講談社/アニプレックス・シャフト

今回は俺が敬愛してやまない鬼才「西尾維新」さんについて紹介しよう!

どんな作家さんなの?

オリジナリティあふれる世界観に、個性豊かなキャラクター……あれはまともな思考じゃ書けないな

本当に敬愛してるんですよね?

もちろんホメ言葉だ!

便利な言葉だなぁ……
①アニメも小説も最強!「<物語>シリーズ」
©西尾維新/講談社/アニプレックス・シャフト
あらすじ
阿良々木暦を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ヶ原ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった――!?
台湾から現れた新人イラストレーター、“光の魔術師”ことVOFANと新たにコンビを組み、あの西尾維新が満を持して放つ、これぞ現代の怪異!
青春に、おかしなことはつきものだ!
講談社BOOK倶楽部「化物語(上)」
②作者の趣味全開!西尾維新ワールドについてこれるか?
③笑わずにいられない会話のマシンガン!(耐えられない)

西尾維新さんは知らなくてもこの作品は知ってる人も多いはず! 原作だけでなく、アニメも漫画も面白い最高傑作だな

作者の趣味全開なの?

なにせ「書きたいことを書き連ねた」らしいからな。あとは「馬鹿な掛け合いに満ちた楽しげな小説が書きたかった」とも仰ってるぞ

趣味全開で最高傑作書いちゃったんだ……

ぶっちゃけ大部分が馬鹿な会話シーンだからな

それで最高傑作になるのがすごいわ
②伝説はここから始まった!「戯言シリーズ」
©西尾維新/講談社/アニプレックス・シャフト
あらすじ
絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が“科学・絵画・料理・占術・工学”、5人の「天才」女性を招待した瞬間、“孤島×密室×首なし死体”の連鎖がスタートする!
工学の天才美少女、「青色サヴァン」こと玖渚友(くなぎさとも)(♀)とその冴えない友人、「戯言遣い(ざれごとづかい)」」いーちゃん(♂)は、「天才」の凶行を“証明終了(QED)”できるのか?
新青春エンタの傑作、ここに誕生!第23回メフィスト賞受賞作。
講談社BOOK倶楽部「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」
②「普通の人」?読み進めるごとに気になる主人公「ぼく」!
③貴方も騙される!?読者の意表を突く「どんでん返し」!

戯言シリーズは2002年から刊行されたミステリー作品にして西尾維新さんのデビュー作だ!

ミステリー作品? これってライトノベルなの?

「萌えとミステリーの融和」を目指して書かれた作品だからな。ちなみに「このライトノベルがすごい!2006」では作品部門で1位を獲得しているぞ!

デビューから色々とスゴイなぁ……

まぁ途中からミステリーそっちのけで人外キャラのバトル小説になっちゃったけどな(笑)

(笑)じゃないよ
③西尾ワールドの原点回帰!「忘却探偵シリーズ」
©西尾維新・VOFAN/講談社
あらすじ
掟上今日子(おきてがみきょうこ)――またの名を、忘却探偵。
すべてを一日で忘れてしまう彼女は、事件を(ほぼ)即日解決!
あらゆる事件に巻き込まれ、常に犯人として疑われてしまう不遇の青年・
隠館厄介(かくしだてやくすけ)は今日も叫ぶ。
「探偵を呼ばせてください――!!」
スピーディーな展開と、忘却の儚さ。
果たして今日子さんは、事件の概要を忘れてしまう前に解決することができるのか?
講談社BOOK倶楽部「掟上今日子の備忘録」
②老若男女楽しめる!小難しいだけのミステリーとはおサラバ!
③原点回帰!「クビキリサイクル」を彷彿とさせる西尾ワールド!

この作品は「眠ると記憶を失ってしまう」主人公が難事件に挑むミステリー小説だ

それって自分の名前とかも忘れちゃうの?

ある時期からの記憶を全て失っていて、名前すらも覚えていないな

名前すらわからなかったら、どうやって生きていくんだろう……

朝起きたら天井に「お前は今日から、掟上今日子。探偵として生きていく。」と、黒いペンキで書かれているから一応の名前はあるぞ

怖っ!?
④血で血を洗うバトルが熱い!「十二大戦」
©西尾維新/集英社/十二大戦製作委員会
あらすじ
殺し殺される戦士たちの物語。 その殺し合いを生き延びた者は、どんな願いでもたったひとつだけ叶えることができる ––戦いの名は『十二大戦』。参加者は、『子』『丑』『寅』『卯』『辰』『巳』『午』『未』『申』『酉』『戌』『亥』の十二人、異様なる戦士たち。最後に生き残る者は誰か? 策謀と殺戮の渦巻く戦場で、流れるのは誰の涙か? 魂を揺さぶるバトルロイヤル、開戦!
JUMP j BOOKS「十二大戦」
②魅力的なキャラでも斬り捨て御免!西尾さんマジ半端ないっス…
③バトルロイヤルでも健在!西尾維新流言葉遊び!

十二年に一度、「どうしても叶えたいたったひとつの願い」を叶えるために十二支の戦士が戦い、頂点を争うというストーリーだ

バトルロイヤルかぁ……。まぁ最後はヒロインと二人で生き残るみたいな話になるのかな?

容赦なくみんな死ぬけど?

ちょっと待って

バトル描写も結構ガチな感じでやっているから、まさに西尾維新ワールド炸裂!という作品だな

西尾維新さんオソロシイ……
⑤西尾流青春ミステリー!「美少年シリーズ」
©西尾維新・キナコ/講談社
あらすじ
十年前に一度だけ見た星を探す少女――私立指輪学園中等部二年の瞳島眉美。彼女の探し物は、学園のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」が請け負うことに。個性が豊かすぎる五人の「美少年」に翻弄される、賑やかで危険な日々が幕を開ける。青春ミステリーの新機軸!
講談社BOOK倶楽部「美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星」
②思わずクスリ!某有名小説家を彷彿とさせる小ネタたち!
③洒落が効きすぎ!?青春ミステリーでも楽しめる西尾流言葉遊び

主人公(♀)がとある事件をきっかけに、「美少年探偵団」の5人と共に様々な事件を美しく解決していくぞ

美しく解決って何!?

まず美しさがあることが大前提だからな

色んな方面にケンカを売りそうな大前提だね

ちなみに内容としては江戸川乱歩リスペクトのオマージュ的なものになっているぞ

ミステリー界のレジェンドじゃん!
⑥デビュー10年目の問題作!?「少女不十分」
©西尾維新・碧風羽/講談社
あらすじ
少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった……、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。
講談社BOOK倶楽部「少女不十分」
②人外も怪異でもない!「一般人」の物語!
③人の本質とは!?フィクションとは言い切れない恐ろしさ!

この作品は西尾さん自ら「この作品を書くのに10年かかった」と言うだけあって、それまでの作品と一線を画すものとなっているぞ

これまで紹介された作品を見ると、コミカルとバイオレンスが目立つような気が……

西尾作品は「個性的なキャラ同士の掛け合い」が大きな特徴だが、この作品ではむしろ会話は少ないし登場人物も非常に少ないんだ

確かに印象が全然違うね

かと言って西尾さんらしくないわけじゃないんだよなぁ。人外バトルも怪異も用いない異常な世界観は、まさに西尾さんの本領発揮と言ったところだな!

う~ん、どんな内容なんだろう……
⑦刀を使わない剣士!?「刀シリーズ」
©西尾維新/講談社/「刀語」製作委員会
あらすじ
「虚刀流はよ、刀を使わないからこそ強いんだ」
伝説の刀鍛冶、四季崎記紀(しきざききき)がその人生を賭けて鍛えた12本の“刀”を求め、無刀の剣士・鑢七花(やすりしちか)と美貌の奇策士・とがめが征く!刀語(カタナガタリ)、第1話の対戦相手は真庭忍軍十二頭領が1人、真庭蝙蝠!
衝撃の12ヵ月連続刊行企画“大河ノベル”第1弾!
西尾維新が挑む時代活劇!こんな物語を待っていた!!
講談社「刀語 第一話 絶刀・鉋」
②刀を持たない!?こんな剣士見たことない!
③12本の刀を巡る物語!男のロマンをわかってるぅ!

「刀語」は伝説の刀鍛冶が打った最後の12本を巡る「戦国+ファンタジー」作品だ!

もうそれだけで男の子が好きそうな感じだよね~

刀はロマンだからな!

ちなみに主人公はどんな刀を使うの?

いや、主人公は刀を使えないから肉弾戦

アレ!?
「西尾維新」作品の3つの魅力
©西尾維新・暁月あきら/集英社/箱庭学園生徒会
②綺麗ごとだけじゃない!清濁併せ吞む作風!
③時代劇、現代ファンタジー、ミステリー……世界観が広すぎる!
①言葉遊びの天才!独特すぎる西尾維新ワールド!
©西尾維新/講談社/アニプレックス・シャフト

「西尾維新」作品といえば何と言ってもそのワードセンス! 特にキャラ同士の掛け合いはラノベ界でも秀逸だな

あの~……この見るからに危なげな画像は何か関係が?

いや、別に?

ないんかい!

このキャラ、<物語>シリーズの「八九寺真宵」と主人公の掛け合いは特に面白い! ファンの間でも非常に人気が高い場面だ

画像だけ見れば完全に事案発生だけどね
②綺麗ごとだけじゃない!清濁併せ吞む作風!
©西尾維新/集英社/十二大戦製作委員会

西尾維新さんは萌えキャラ・人気キャラでも容赦なくご退場させることから「萌えキャラ殺し」と呼ばれているぞ!

ヒドイ!

賛否両論あるだろうが、個人的には無理矢理ハッピーエンドにしたりご都合主義にしないところに好感が持てるな

まぁわからなくはないけど……

映画「タイタニック」は悲劇だからこそ名作となったのだ

例えがデカすぎない?
③時代劇、現代ファンタジー、ミステリー……世界観が広すぎる!
©西尾維新/講談社/「刀語」製作委員会

今まで紹介した作品のラインナップからも分かると思うが、西尾維新さんは非常に作風の幅が広いんだ!

ミステリーにファンタジー、おまけに時代劇まであったね……

一度、西尾維新さんの頭の中を覗いてみたいものだ

……というか、この方って本当にライトノベル作家なの?

面白けりゃどっちだっていいじゃない

うわ、適当!
西尾維新好きに絶対おススメの作家3選!
©奈須きのこ/星海社・アニプレックス・講談社・ノーツ・ufotable

ここでは西尾維新作品が好きな人におススメの作家を紹介するぞ!

西尾維新作品が好きな……ってまんまぶんごさんじゃん!
①奈須きのこ
©奈須きのこ/星海社・アニプレックス・講談社・ノーツ・ufotable

小説家としてだけでなく、シナリオライターとしても活躍をしている伝奇小説の鬼才「奈須きのこ」さんだ!

活躍の幅が広いね!

奈須きのこさんがシナリオを手掛けた「月姫」や「Fate/stay night」はノベルゲームとしては異例のヒット作だったからなぁ

ゲームまで売れてるってすごくない?

小説は「空の境界」や「DDD」などが有名だな。西尾維新さんと並んで敬愛している作家の一人だ!

奈須きのこさん、めっちゃ気になる……
②入間人間
©入間人間/アスキー・メディアワークス/『電波女と青春男』製作委員会

独特の世界観や、変わった価値観を持ったキャラを生み出すことで有名な「入間人間」さんだ!

「いるまにんげん」さん?

「いるまひとま」さんな。特に青春小説は爽やかに見えて一筋縄ではいかない感じがクセになるぞ

クセになる青春小説とは一体……

アニメ化した「電波女と青春男」「安達としまむら」や、実写映画化した「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」などが有名だな
③上遠野浩平
©上遠野浩平/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/ブギーポップは笑わない製作委員会

もはや説明不要なほどのレジェンド作家「上遠野浩平」さんだ!

いや、私はわからないので説明プリーズ!

この方は西尾維新さんや奈須きのこさんが執筆業を志すきっかけを作った作家で、入間人間さんの作風にも影響を与えているんだ

じゃあ今回出てきた作家さん、全員に影響を与えてるってこと!?

というかラノベ界全体だな。なにせ代表作「ブギーポップは笑わない」は、ラノベは「ブギーポップ以降・ブギーポップ以前」と言われるほどだからな

めちゃくちゃすごい人だ……!
まとめ
今回、筆者の好きなライトノベル作家として「西尾維新」さんについて取り上げました。
正直、西尾さんの作品をライトノベルとして扱うかどうかというのはファンの間でも意見が分かれるところですが、筆者の結論を言うのなら「どっちでもええやんか」です。
このような議論が起こること自体が、一般文芸としてもライトノベルとしても受け入れられる実力があるという証拠であり、これこそが西尾作品の魅力であるのだと思います。
「読んでいて楽しい!」という事実の前では、ジャンルなんて些細なことだろぉ?(暴論)
アニメ、実写ドラマ、漫画などあらゆるジャンルで成功を収めてきた西尾作品は、これからも多くの方を楽しませていくでしょう。
まだ西尾作品を読んだことがない、この記事で作品を初めて知った読者の皆様、ぜひ「言葉遊びの天才」の文章を味わってみてください!
Enjoy "MUDA" Life!